Melancholia

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日記:技術職における中間管理職の必要性

まともな会社であれば、結構な額(億単位)でのお金の発生する技術開発をする場合、判断の責任者を明確にして、判断したエビデンスを残す作業をするはずである。それが審議会とか呼ばれると思いますが、その際に中間管理職が一番重要だな、と本日思ったのでメモ。

 

■当方の立場

下っ端であるので、発表する側として参加。

■反省内容

技術報告の内容が難しくかつ広範で、確かに説明できていない点があった。

■今回

本日発表対応をし、自分の範疇外も含めて上の立場(部長より人段階上の立場)より指摘を受けてしまった。正直結構不満である。なぜ不満かは以下の通り。

 

〇不満な理由

技術開発の立場だと以下のフェーズで仕事があると思っている。

1.ビジネス・顧客視点での性能指標への落とし込み(いわゆる仕様策定)

2.性能指標を達成できない場合(トレードオフがある場合の対応)の交渉内容整理(例えば、仕様の修正の交渉)

3.交渉内容に必要な、時期・検討内容の整理や相談(例えば、仕様を交渉するための材料準備)

4.性能指標に紐づく、検討アイテムの洗い出し(仕様に向けた開発)

 

4から抽象度があがり対応が困難になる。そのため、担当が対処できない場合のため、中間管理職(課長もしくはもう一段階下)が必要となる、と思うのが、自論。もし、1-4までで中間管理職が不要の場合は、担当だけが対応すればよい。けど、そんなことないよね、多分。

本日会議して思ったことして、以上のすべてのフェーズの課題があると思っている。

1がまず、明確に策定されていない。

2達成できないリスクのある技術内容よトレードオフ(これを目指すとアレが解けない、みたいな)の交渉が進められていない

3リスクと認識出来ていないから、判断基準、判断ポイントなどのスケジュール化の依頼が降りてこない。

4検討アイテムを末端担当しか理解していない

それぞれのフェーズにて中間管理職の役割が大きい、と思う。部門間をまたぐにあたり、部門間の通訳として技術難易度高いポイントを抑え議論する(1-3)、そのために末端の技術内容に関して適切に理解する(4)の二点が技術開発における中間マネジメントのお仕事であるから。

もちろん下に口や手を出しすぎるのも困ったものだが、もし上記で適切に対応する管理職がいない場合、担当としては、さらに上位層の気持ちを慮って対応するという、業務量が無尽蔵になってしまう結果になる(現状の実体験)

対応としては、正直適切に動いてもらうしかないなーと思う。

ただ、現状は今後とも動くのは期待できないので、自分で解決するしかない。自分が上司になったときにどう思うかが、楽しみだな、と思いつつ、対応方法を考えている。また、今こんな感想を書いているけど、これが自分の能力不足だったというもしかしたらあり得る結論も、上の立場になったときに理解できるようになるのかしら…。